ジャグ配列(Jagged Array)は、異なる長さの配列を要素として持つ配列です。つまり、配列の中に含まれる各配列が異なるサイズを持つことができるため、メモリの効率的な使用や柔軟なデータ構造の管理が可能です。以下に、疑似言語を使ってジャグ配列の宣言、初期化、要素へのアクセス、および操作方法を説明します。
ジャグ配列の宣言と初期化
// ジャグ配列の宣言と初期化
array jaggedArray[3] // 3つの要素を持つ配列を宣言
jaggedArray[0] ← [1, 2] // 最初の要素は2つの整数を持つ配列
jaggedArray[1] ← [3, 4, 5] // 二番目の要素は3つの整数を持つ配列
jaggedArray[2] ← [6] // 三番目の要素は1つの整数を持つ配列
ジャグ配列の要素へのアクセス
// ジャグ配列の要素へのアクセス
integer value
value ← jaggedArray[1][2] // 二番目の配列の三番目の要素にアクセス(値は5)
print(value) // 出力: 5
ジャグ配列の全要素を表示する例
integer i, j
for (i ← 0; i < 3; i ← i + 1) // 外側の配列のループ
for (j ← 0; j < length(jaggedArray[i]); j ← j + 1) // 内側の配列のループ
print(jaggedArray[i][j]) // 各要素を表示
print() // 行の終わりで改行
endfor
ジャグ配列の各要素の合計を計算する例
integer i, j, sum
sum ← 0
for (i ← 0; i < 3; i ← i + 1) // 外側の配列のループ
for (j ← 0; j < length(jaggedArray[i]); j ← j + 1) // 内側の配列のループ
sum ← sum + jaggedArray[i][j] // 各要素を合計に加算
endfor
print(sum) // 全要素の合計を表示
説明
- ジャグ配列の宣言と初期化:
jaggedArray
は3つの要素を持つ配列で、それぞれの要素は異なる長さの配列です。最初の要素は2つの整数、二番目の要素は3つの整数、三番目の要素は1つの整数を持っています。 - 要素へのアクセス:
jaggedArray[i][j]
で特定の配列とその要素にアクセスします。 - 全要素の表示: 外側のループで各配列を処理し、内側のループでその配列の各要素を表示します。
- 各要素の合計: 全要素を合計するために、二重のループを使ってジャグ配列の全要素を処理します。
ジャグ配列は、各行(または列)が異なるサイズを持つため、柔軟なデータ構造として便利です。
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