POSTメソッドとGETメソッドは、HTTPプロトコルでデータを送信するために使用されるリクエストメソッドですが、それぞれの使い方や目的が異なります。
GETメソッド
- 目的: サーバーからデータを取得するために使用されます。
- 特徴:
- URLにデータを含める: データはURLにクエリパラメータとして含まれ、URLが長くなります(例:
https://example.com/search?q=keyword
)。 - セキュリティが低い: URLにデータが表示されるため、パスワードなどの機密データを送るのには向いていません。
- サイズ制限あり: URLの長さには制限があるため、大量のデータを送信するのには適していません。
- キャッシュ可能: ブラウザや中間サーバーがリクエストをキャッシュできるため、同じリクエストは再利用されやすい。
- 冪等性: 同じGETリクエストを何度送信しても結果は変わりません。
POSTメソッド
- 目的: サーバーにデータを送信し、リソースを作成したり更新したりするために使用されます。
- 特徴:
- データは本文に含める: 送信されるデータはHTTPリクエストの本文に含まれるため、URLには表示されません。
- セキュリティが高い: URLにデータが表示されないため、パスワードや個人情報などの機密データを送るのに適していますが、暗号化(HTTPS)が必要です。
- サイズ制限が少ない: 送信するデータ量に制限が少なく、GETよりも大量のデータを送信するのに適しています。
- キャッシュされにくい: デフォルトではキャッシュされません。
- 非冪等性: 同じPOSTリクエストを何度も送ると、サーバーに複数回のアクションが発生することがあります(例えば、同じフォームを送信するとデータが二重に登録される)。
主な違い
- データの送信場所: GETはURL、POSTはリクエスト本文。
- データの可視性: GETはデータがURLに含まれ見えやすい、POSTは見えにくい。
- 使用例:
- GET: データの検索や取得(例: 検索クエリ、ページ遷移)。
- POST: フォーム送信や新規登録(例: ユーザー登録、データ送信)。
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